昨日の日曜日、本校同窓会館で上田小県地域の高校の、生徒会連絡会が開催されました。全県の生徒会の連絡会は松本県ケ丘高校を中心にとても大きくてしっかりした組織があり、先月も300人からがオンラインで集結して会を持ったそうですが、これはローカルバージョン。

本校を中心にこれから定期的に近くの高校で連絡を取り合っていきましょうということで、今回は規約を審議したり、テーマに従ってグループトークをしたそうです。ゆくゆくは小諸佐久地域の学校とも繋がりたいので声をかけたところ、全部で9校から生徒会長や副会長、文化祭実行委員長たちが25人が集まりました。3年間くらいは上田が幹事校を務めます。

生徒会の土屋先生によれば、教員は全く手を出していませんが、規約を作成したり、会の構成を決めたり周知をしたりするような準備から、司会や当日の運営、機器操作まで、全て生徒が見事にこなしました。すごい力ですね。

素晴らしかったのは、ディスカッションの進め方です。発言があると一人が白板に整理していきます。それをもう一人が写メにとってLINEを使って全員で共有。すぐにプロジェクターでも投影します。白板はディスカッションが進行するに従ってどんどん更新されていきますが、ちゃんと参加者のスマホにも記録が残ってる。

高校生がICTで何かやりだしたら、30才以上の人はもう口を挟んではいけませんよ。

写真は昭和24年10月1日、菅平で採取された「クサレダマ」。生物班の小松さんが標本にしました。「クサレダマ」はクサ・レダマ。漢字だと「草連玉」だそうで、黄色い可憐な花をつけ、背も高くよく目立つそうです。

本校は戦後の学制改革にともない昭和23年、長野県上田松尾高等学校として発足し、同時に定時制を設置しました。この松尾高校時代は10年間続きます。

昨日は松尾高校新聞の話題でしたが、戦争が終わって間もないこの時期、高校生はどんなことを考えていたのでしょうか。草連玉を採集した小松さんは、どんな風に傷ついていたのでしょうか。

昨日、東日本大震災から10年を振り返る人々の報道がたくさんありましたが、大切に伝えなければいけないと感じました。

今日は、午前中は定時制で会議。生徒諸君は校舎内には入れませんが、剣道の元気な声が聞こえてきました。



本校同窓会は同窓生のみなさんに上田高校新聞を送ってくださっていますので、時々、学校に感想などが寄せられることがあります。今回は53期(昭和30年卒)の石黒様が、「上田松尾高新聞第42号」を送ってくださいました。発効日は昭和29年1月29日とあります。

最近の255号にゴミ箱の問題が特集されましたが、「68年前にも同じような記事を書いた、思うに班員の視点が似ているということか」とお手紙に書かれています。当時は活字の新聞と週刊の「松尾高ニュース」の二本立てで、班員も20名と活況だったそうです。

同封していただいた当時の新聞班の記念写真。陽の当たる教室で新聞記者をしていたという顧問の先生とともに、70年も前の高校生たちのにこやかな笑顔が、当時の様子を伝えています。

新聞班に激励をいただき、ありがとうございました。

今日は東日本大震災から10年目。一時入試業務の手を止めて、先生方と黙祷を捧げました。



写真は生物資料室の蝶の標本。一頭ごとに学名と和名、採取地と日付が書かれたラベルがついています。これは見事なもので、標本の数に圧倒されます。理科の120周年記念でメインテナンスをしてもらいました。

定時制では午前中、後期選抜の面接を行いました。校内はひっそりとして、慎重に入試業務が続いています。

定時制の先生方と今年の卒業生についてお話ししました。定時制の生徒諸君の中には、入学時には思いもよらないような、目を見張る成長を遂げて巣立っていく生徒が何人もいます。

今週から歩いて通勤しています。薄いコートで十分です。途中にもう耕してある畑があって、片隅に植えられて冬を越えた玉ねぎの苗が、一斉に南の空を指差していました。



今日は入学者選抜の学力検査当日です。写真は朝、8時20分頃のロータリーの様子。30分すぎくらいから受付が始まり、本校受験を予定していた生徒は、全日制・定時制とも時間通りに全員揃いました。天候はそれほど寒くなく、風も冷たくなかったので、早くから集まっていた受検生諸君も、それほど寒くはなかったのではないでしょうか。明日は定時制の面接が行われます。

試験中は古城の門は閉めておくことになっています。試験は順調に実施され、放課後、再び開門した校門を潜って、足取り軽く生徒たちが帰って行きました。

採点業務が始まります。先生方、よろしくお願いします。明日以降、校舎内には関係者以外立ち入りできませんので、ご注意ください。



明日から始まる高校入試の学力検査を前に、感染症対策のため、今日は私と教頭先生、事務長というごく一部の職員が登校し明日に備えました。学校は全く静かでしたが、いろいろな問い合わせや連絡がありました。私は時間を有効に使おうと、この日に回しておいた仕事に取組み、充実した一日になりました。

受験生の皆さんは、今日は体を休めて、明日の英気を養ってください。

写真は生物資料室にある鳥類の標本。一つひとつほこりをはらい綺麗にして、見違えるように生き生きとしています。これらの標本以外にも大きな蝶の標本箱があり、数えきれないほどの蝶や蛾が展翅されています。まさにワンダーランド。

中央の大型の鳥は、標本の台にはカワセミとありますが、羽色や大きさからおそらくカワセミ科のヒメヤマセミ。カワセミはもっと小型で美しい羽色をしています。一昨年、上田高校の堀にカワセミが縄張りをつくったことが、同窓会のホームページに紹介されています。
http://www.d-emu.co.jp/uhd/info/post_191206.html



写真は大正4年(1915年)、博物科から出された夏休みの宿題、稲の花の写生図です。生物の資料室から何枚も見つかりました。もう100年以上前のものですが、薄い紙に墨と絵の具で丹精に描かれています。生徒それぞれの視点でアプローチしていて、見ていて飽きません。『イネの花を写生して提出しなさい』というのは実に興味深い課題ですね。

小田切先生と理科助手の金井先生が中心に行う本校理科の120周年記念事業は、今なお予期せぬ成果を次々と挙げていますので、今後も紹介したいと思います。

今日、全日制の生徒諸君は午前中、15分の10時間授業。休み時間は5分で試験の返却を行いました。高校入試準備で会議などが続く中、この日の準備に先生方は大忙しだったと思います。ご苦労様でした。

午後から来週火曜日に行われる学力検査の会場づくりとなり、消毒も行います。明日から8日(月)までは感染症対策のため、一切校舎には入ることはできません。



写真は亡くなった漆原先生が担当していた旧1年8組の諸君が、心をこめて作成したアルバム。卒業式の日に、1年8組の教室で、彼の似顔絵を描いた黒板の前に全員揃って撮影した写真のほか、生徒一人ひとりが、漆原先生へ一言を書いてくれています。生徒諸君が作ったビデオメッセージもあります。

涙腺崩壊。

生徒の代表が校長室を訪れて、先生のご霊前へ届けてほしいと私に託していきました。
大切に届けます。

今日全日制は午前中に特編授業。午後から全定合同の職員会議。その後、全日制、定時制別々に会議がありました。



卒業式が終わり、全日制の1・2年生は今年初めて導入された共通テストにチャレンジしました。国数英の3教科ですが、まる1日を要します。

今年はコロナ感染症の対策が行き渡っているため、校内でインフルエンザが流行しません。例年は学級閉鎖が2つ3つ出るくらい生徒が罹患します。全国でも例年は数十万人から百万人規模の患者が出るそうですが、今年のシーズンはようやく全国で1000人を超えた程度だとニュースで言っていました。アフターコロナではどのようになるでしょうか。

高校入試の後期選抜が近づいてきました。志望変更の受付期間も終了し、来週の火曜日にはいよいよ本番です。感染症対策を施すために、6日(土)から8日(月)までは校舎内に立ち入りできなくなります。受検する中学生のみなさんは体調管理に万全を期してください。

写真は1年2組の学級日記。美術の高柳先生が描いた「マラドーナ」。毎日クラスの生徒の求めに応じて必ず1枚イラストを仕上げてきました。何か例を出して比べようとしてもうまくできませんが、これは相当の実力と根気と、自分に対する厳しさがないとできないことですよね。



本日は卒業式。昼くらいから雨が降り始めましたが、式場は例年に比べてそれほど寒くありませんでした。

式に先立って職員朝会を持ち、卒業学年の担任の先生方がお一人お一人胸の内を語ってくださいました。おそらくはほっとしているのと同時に、この三年間の出来事をいろいろ思い出しながら、寂しい気持ちになっていらっしゃるのだと思います。

今日卒業した諸君が入学して、1年8組を担当したのは漆原先生でした。英語科、硬式野球班顧問。その年の12月30日に突然お亡くなりになりました。漆原先生の人の気持ちを思いやる優しい人柄、生徒の成長をひたすらに願う純真さにふれて、その人柄に魅了されなかった人は、誰一人としていなかった。

今日、式場には担任席に彼のために空席が一つ作られ、ユニホームとお花が飾られました。式後、2年生になるまでクラスを引き継いでくださった三井先生が同行し、生徒諸君がお墓参りに向かいました。

式は厳粛に執り行われ、全日制312名、定時制15名が立派に巣立って行きました。みなさん、卒業おめでとう。

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